高校生で進路が決まらないで悩む人は多くいます。
多くの高校では1年生の後半に文理選択をし、2年生からそれぞれのコースに分かれて勉強することになります。
「高校生になったばかりなのにもう大学受験?!」と進路を決められない高1生も多いですし、文理選択はしたものの「その先の進路の決め方がわからない…」という高3生もいます。
この記事ではそんな進路が決まらないで困っている高校生に、具体的なアドバイスをまとめます。
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高校生で進路がなかなか決められないのは当然
文理選択や進路決定は、大学の受験科目、入学後に学ぶ内容、卒業後の就職にも影響する大事なことです。
そんな大事なことを今決めなければいけないなんて…とプレッシャーも感じるでしょう。
周りの友人がすでに進路を決めていると、焦る気持ちも出てきます。
しかし、「決まらない自分はダメだ」「自分のやりたいこともわからないなんて」と自分を卑下する必要はありません。
高校生のうちに、自分の方向性が定まっている人はそう多くはないからです。
自分の適性や本当にやりたいことを見つけるには、ある程度人生経験が必要です。
ですから高校生で進路がなかなか決められないのはごく当然のこと。
それでもある程度方向性を決めなければいけませんから、決まらないのは当然という前提に立ちつつ、なんとなくの道筋を考えてみましょう。
次からは、具体的にどんなことを考えて方向性を決めていけばいいのか解説します。
何になりたいかより、どうなりたいか
将来の方向性を考えるとなると、具体的な職業を考える人も多いです。
弁護士・パティシエ・車の整備士・看護師・プログラマー…など、はっきりとこの職に就きたいという思いがあればOKです。
しかし、まだぼんやりとした方向性が決まっていない人は職業ではなく、どんな自分になっていたいかを考えましょう。
- 都内でバリバリ働きたい
- 海外と関わりのある仕事がしたい
- 人の役に立っていたい
- お金をたくさん稼ぎたい
- お金よりも休みが多いのがいい
- 安定した職業につきたい
- 海外移住していたい
- 社長になりたい
など、自分がどんな人間になっていてどんな暮らしをしたいかを考えてみてください。
どうなりたいかがわからない場合は、どうなりたくないかから考えるのも一つの方法です。
- 人と関わる仕事はしたくない
- 忙しく働くのは嫌だ
- 都会よりも地方でのんびり暮らしたい
など避けたいことを考えてみると、選択肢が減らせるのでおすすめです。
自分が将来どうなりたいかは、自分の好きなことや得意なことが反映されています。
好きなことや得意なことは、あまり大きく変化しませんから、進路を途中で変える可能性も減らせますよ。
なりたい自分に必要なものを学ぶ場が大学
大学を選んでいるときは学部や学科、学校の施設などに目を向けがちですが、本来は人生の通過点であるべきです。
大学に通って将来なりたい自分に必要なものを学び、なりたい自分に近づくことができます。
海外と関わりのある仕事をしたいなら国際科のある学校がいいでしょう。
あるいは海外に興味があるなら外語大学を選ぶのもおもしろそうです。
お金をたくさん稼ぎたいのなら経済学を学ぶと自分のためになるかもしれません。
このようになりたい自分に必要な学びを得られるのが大学です。
そしてもう一つアドバイスするなら、なりたい自分になるために必要なのは勉強だけではないということです。
大学にはサークルがあり、大学によってはよく知られたサークルもあります。
例えば早稲田大学の早稲田大学放送研究会は、非常に人気で有名なサークルの1つです。
アナウンサーやテレビ関係の職を志す人にとって、サークルでの活動は大学の勉強以上に価値のあるものになるかもしれません。
あるいは、大学によって社長の輩出数も異なります。
社長の出身大学として多いのは、日本大学や、慶応義塾大学、早稲田大学などです。
将来自分も起業したいと考えているなら、同じように起業を志す仲間の見つけやすい環境で切磋琢磨できると、よりいいかもしれません。
このように、大学後になりたい自分になるために、友達と活動することや人脈作りもとても大切です。
大学選択を考える上で、受験科目や受験学科ばかりに目を向けている人は、一度視界を広げてみましょう。
なりたい自分から大学を考えてみると、意外なところに通いたい大学があるかもしれません
またサークルや大学の雰囲気を調べてみると、案外自分に合う大学や進路が見つかるかもしれません。
あくまでも大学は人生の通過点です。
大学卒業後の自分を想像しながら、進路を柔軟に考えてみてください。
進学か就職か?どちらにもメリットデメリットがある
ここまで大学の進路決定について書いてきましたが、高校卒業後の進路は大学だけではありません。
進学するなら、大学以外にも専門学校や短大の選択肢もありますし、進学しないなら就職する選択肢もあります。
そしてどの進路を選ぶにしてもメリットとデメリットがあります。
ここからは大学進学と就職のメリット・デメリットを具体的に見てみましょう。
大学進学のメリットとデメリット
メリット
・進路の選択肢が多い
・収入が多くなる傾向がある
・多くの人と関わることで知見が広がる
・大学生の時間は自分のために時間を使える
企業の求人条件には「大卒以上」と書かれていることがあります。
大学卒業資格を得ることで、自分が希望する就職先にも応募できるようになり、将来の選択肢の幅が増えます。
また大卒と高卒を比べると、出世スピードなどに違いが出ることがあり、大学を卒業していると年収が多くなることも。
そして大学では、学生のための講演会などさまざまな人の話を聞く機会が増えます。
それだけでなく地方や海外からいろいろなバックグラウンドを持った人が集まるので、それまでよりも自分の知見が広がりますよ。
まだ学生であるため、勉強やバイトなど自分のために自由に使える時間が多いのもメリットです。
デメリット
・学費の負担が大きい
・入試の難易度が高い
・自分次第で4年間の濃さが変わる
一般的には4年間の学費は経済的負担が大きいです。
さらに専門学校や短大と比較すると入試の難易度が高いので、受験対策には多くの時間を割かなければいけません。
そして大学は授業をサボろうと思えばサボれてしまいます。
大学での研究に没頭するも、大学に行かずアルバイトに明け暮れるも自分次第。
授業も自分で時間割を組むので自由度が高く、大学生活を有意義にするかどうかは自分次第のところがあります。
就職のメリットとデメリット
メリット
・早くから経験を積める
・学費などの負担がかからない
・経済面で自立できる
・就活サポートが手厚い
とくに技術職などの場合、早くから経験を積めるので若くして一人前になることも可能です。
大学や短大の学費がかからないのも大きなメリットです。
出費がないどころか早くから給料をもらえるので、経済面での自立もしやすいです。
また高校生が就職する場合、高校が斡旋するのでサポート体制も整っています。
基本的に信頼のある企業とやりとりをするので、入ってみてブラック企業だったということがあまりありません。
デメリット
・求人数が少ない
・応募できる職種が限られる
・収入が低くなる傾向がある
高卒で就職となると、「大卒以上」を条件とする求人には応募できません。
最近の傾向として学歴を条件にしないという流れもありますが、まだまだ大卒を条件にする企業は多いです。
それに伴って応募できる職種も限られるので、希望の職に就けない可能性もあります。
また、大卒と高卒を比べると、高卒の方が年収が少なくなる傾向があります。
焦らずに自分について考えてみて
今興味があることは、もしかしたら大学に入って興味がなくなってしまうかもしれません。
けれど、それを言い出したらキリがないのも事実です。
まずは大筋で将来どうなりたいかを決めれば、後はそれに沿った大学を考えてみましょう。
高校生で自分の人生を完璧に決める必要はありません。
大学受験を通して、その先の自分を色々な視点から考えてみてください。
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