部活が忙しすぎて勉強に手が回らない高校生はとても多いです。
たった3年間の高校生活、部活も勉強も後悔のないようにしたいですよね。
部活が忙しくても勉強を諦める必要はありません。
部活に多くの時間をとられても勉強と両立する方法はあります。
この記事では忙しい高校生が、部活動と勉強を両立するときのポイントを具体的に解説します。
部活動と勉強は両立できる
せっかくの高校生活ですから、自分の好きなことを制限するのは難しいです。
それでも大学受験も控えた高校生ともなれば、勉強しなければいけないこともわかっているはず。
部活を思い切りするためには勉強も納得できる結果が出るまでやるしかありません。
勉強を十分するためには部活も手を抜きたくないでしょう。
部活のためにも勉強を頑張り、勉強のためにも部活を思い切りやりましょう!
時間があるほど成績が上がるわけではない
部活動が忙しい高校生に知っておいてもらいたいのは、勉強した時間に比例して成績が上がるわけではないという点です。
勉強中にノッてきて、ものすごい集中力で問題を解いていた経験はないでしょうか?
ものすごく集中して勉強したときは、短時間で多くの収穫があります。
勉強において大切なのは、メリハリのついた集中です。
ちらちらスマホを気にしながら1時間教科書を読むのと、10分間だけ最大限集中して教科書を読むのは同じ勉強効果を持つこともあります。
自分のやり方次第で10分の勉強時間で1時間分になることもあるのです。
必ずしも勉強時間が十分ある学生が絶対に有利とは限りません。
部活動で時間のない高校生にとってこれは非常に大事な考え方。
効率的な勉強をするために、短時間の勉強で最大限の集中ができるよう意識しましょう。
部活動と勉強を両立するときの心構え
短時間で最大限集中することが必要と書きましたが、現実的には難しいことも多いです。
部活動で疲れて帰ってきた後では眠くて集中どころではないこともあります。
またいくら短期集中で勉強しても、圧倒的に演習量は足りません。
いくら教科書を読んで内容を頭に入れても(インプット)、演習(アウトプット)をしなければ問題を解く力はつかないのです。
そのアウトプットの時間を捻出するために必要なのが自己管理力です。
自己管理力がものをいう
部活と勉強を両立するなら自己管理が重要です。
家についたら疲れたーと言ってソファに寝転がってスマホを眺めていないでしょうか?
そしてそのままスマホを眺めていつのまにか30分経っていたなんてことをしていないでしょうか?
その時間があれば宿題の大部分を終わらせられるはずです。
自己管理とは、自分の行動や時間、やるべきこと、感情やストレスなどを自分の力でコントロールすることを指します。
大人になってからも大事なスキルの1つで、これを高校生のうちから身につけられればかなり自分にとってプラスになります。
日々の行動を計画し、自分にとってプラスになる選択をし続けること。
常に自分の行動を考え、振り返り、ブラッシュアップしていってください。
自己管理力を正しく発揮するのは大人でも難しいことです。
けれどもう高校生ですし、部活と勉強の両立を真剣に考えている人ならできるはず。
なにがなんでもやるぞ!という意気込みで自分をワンランク上の自分にマネジメントしてあげましょう。
具体的な両立方法
ここまで部活を両立するときの考え方について解説しました。
中には家に帰ってから30分スマホをいじる時間すらない!という人もいるでしょう。
そんな多忙な高校生に、具体的な両立方法を詳しく解説します。
優先順位を決める
最優先は部活と勉強です。
それ以外に自分の生活を占めるものの優先順位を決めましょう。
自己管理をするためにはやることの優先順位を把握することがとても重要です。
- 生活の中の優先度を見直す
まずは次のように勉強と部活以外の時間を書き出してみてください。
・休み時間に友達と談笑している時間
・SNSをチェックする時間
・移動の電車内でゲームをしている時間
・趣味に割く時間
・朝ゆっくり寝ている時間
削れる時間はどれでしょうか?
今絶対に必要だと思う時間以外は勉強に回すようにしましょう。
削れる時間がなければ、削りたくない時間の中からさらに優先度を比較して低いものから勉強にまわします。
どこかで時間を削らなければ、勉強時間は確保できません。
今自分が大事に思っている時間でも、本当にこれは今やるべきことか、将来の自分のためになるのか、よく考えてみてください。
- 並行して勉強できる時間がないかチェック
他にも捻出できる時間を考えてみましょう。
高校まで歩いている時間
お風呂の時間
歯磨きの時間
身支度している時間
日常の中には勉強と並行してできることがいくつもあります。
登校時間に音楽を聴いているなら、それを授業音声や英文に変えてみてください。
お風呂の時間も授業動画を見ながら浸かってもいいです。
頭の中で数学の問題を解きながら歯磨きをしてもいいですね。
脳へ複数の刺激が加わると記憶力が強化されると言われています。
運動刺激と学習は非常に相性がよく、特に長期記憶に作用しやすいとされています。
体を動かす部活をしている高校生なら、練習中に覚えた知識を暗唱するのも相性抜群。
日常の動作の中に勉強を組み込んで効率化を図りましょう。
やることを決めておく
毎日勉強する時間に机についたら「さて、今日は何をやろうかな~」と考えていませんか?
疲れた状態の頭ではなおさら、「あれ?英語って何やらなきゃいけないんだっけ」となりがちです。
前日に勉強したところを確認したり、今やるべきことを再確認したりするのは時間の無駄。
確認時間に毎回5分かかっていたら、1週間で35分の時間が生まれます。
そんな無駄な時間が生まれないように、予めにやるべきことを決めておきましょう。
- 計画は余裕をもって
勉強計画を立てたことがない人は、まずは試しに1週間の勉強計画を立ててみましょう。
1週間で終わらせるべき最低限の勉強を書き出し、1日の量を箇条書きにします。
このとき、欲張らないことが大切です。
あれもこれもとやることを増やすと計画倒れになる可能性大。
最初は最低限達成するべきことをスケジュールに入れ、おまけでこれもできたらいいなという勉強を端に書いておけばOKです。
最初からサボることも見込んで、1日フリーの調整日を設けておくのもおすすめですよ。
- 計画通りにいかなくても大丈夫
最初は計画通りにいかないかもしれません。
大切なのはうまくいかなかったらその都度、次の勉強計画に失敗を生かすこと。
何度も計画を改善し、反省しながら自己管理力を高めていってください。
どんどん最適化していけば自然と最初の頃よりも計画を立てるのがうまくなります。
早めに慣れておけば受験本番までの勉強計画も立てやすくなりますから、受験勉強がだいぶ楽になるはずですよ。
ちなみに、こうした勉強計画をたててくれるオンライン塾もあります。
スケジュールを組むことがどうしても苦手という方は、そうした塾でプロが立てた計画の下で勉強するのもおすすめです。
隙間時間10分でやれることを決める
電車の待ち時間、次の授業までの時間、テレビのCMの間…そんな隙間時間には何をしているでしょうか?
なんとなくSNSをチェックして終わらせていないでしょうか?
そんな短い時間で勉強なんかできないと思うかもしれません。
それはむしろ逆で、短い時間だからこそ集中できるんです。
勉強時間が3時間あると、つい「3時間もあるから…」とダラダラ勉強しがちです。
しかし「10分しかない!」となれば「今のうちにこれだけやりきろう!」と前のめりの勉強ができます。
たった10分をすべて勉強のためにフル活用するには、あらかじめ勉強することが決まっていることが大切。
「えーっと10分で何勉強しようかな」と考え始めては、ただでさえ少ない時間がどんどん減っていきます。
「10分時間ができた!よし、数学の問題集1ページ解く!」と決めておけば時間を無駄にしません。
オンライン塾の動画配信サービスでは、1回の授業時間が10分程度に設定されていることも多いです。
隙間時間でも勉強が効率的に行えるようにという配慮からで、忙しい学生にはうれしいポイントですね。
ともに高めあえる友達を大切にしよう
最初に言うと受験勉強は自分のためにするものです。
自分とどう向き合いいかに自分を高めていくかが重要であり、そこは友達を比べる部分ではありません。
どんなに仲の良い友達でも代わりに受験をしてくれるわけではありません。
ただ、高校生活において友人の存在は欠かせません。
友達と一緒に勉強をして自分にとってプラスになることも多いです。
わからない問題を教え合えたり、受験に関する情報交換ができる友達がいれば心強いですよね。
友達が頑張っている姿を見て「よし、自分も頑張ろう!」とモチベーションUPにつながれば最高です。
お互いに高め合える友達なら大いに結構ですが、全ての友達関係がそうとは限りません。
高め合える友達がいる一方、下げ合ってしまう友達関係もあります。
つい勉強に関係ないことで盛り上がって1時間休憩してしまったり、その場のノリで勉強よりも遊びに走ってしまったり。
相手に悪気はないのかもしれませんが、その場の空気を優先してしまうが故にこうした事が起こります。
このような馴れ合いの関係は、自分にとっても相手にとってもマイナスです。
親しければ親しいほど、友情を優先してしまいがち。
最初に書きましたが、受験本番に頼れるのは自分だけです。
友達の存在は言い訳になりません。
勉強時間を確保できない、成績が上がらない、責任は自分にあります。
もしかしたら友達とは下げ合う関係かもしれない…と思ったら一度友達関係を整理しましょう。
話が盛り上がっても時間がきたら「休憩時間終わったから勉強に戻ろう」など、はっきりと勉強する意思を見せて、自分の勉強を大切にしてください。
自己管理を徹底して自分の勉強に責任を持とう
部活に勉強に忙しい高校生にとって、自己管理力は非常に大切な能力です。
時間管理もそうですが、その場の楽しさよりも自分の勉強を優先させる感情コントロールもそのひとつ。
受験本番に頼りになるのは自分だけということを忘れないようにしてください。
もし自分だけの力ではうまく勉強を管理できないならオンライン塾がおすすめです。
オンライン塾なら通塾の時間がなく忙しい高校生にはうってつけ。
塾によっては早朝や深夜などの時間帯に授業を組めることもあるので、日中は思い切り部活に打ち込むことも可能です。
自分の力だけではどうにもならないときには塾の助けを借りつつ、部活も勉強も後悔のないようにやり切ってください。