志望大学に合格するには、高校1年生から塾などを有効活用し、計画立てて学習を進めていく必要があります。
この記事ではいつから大学受験に向けた勉強をスタートすればよいか気になる方に向け、高校生活の早いうちから受験勉強を始めるべき理由、塾を利用した方が良い理由などを現役教師がお伝えします。
この記事がおすすめな人
- 受験勉強をいつ始めたらいいか分からない
- 受験勉強で何をしたらいいか分からない
- より効率的な受験勉強法が知りたい
現役教員の私が大学受験の開始時期ややるべきことを徹底解説します!
大学受験の勉強は高1から開始が理想
受験勉強は大学進学をすると決めたときから勉強をスタートしましょう。
ゆとりをもって勉強するためにも高校1年生からが理想的です。
国公立大学や難関私立大学に合格するには多くの勉強時間が必要。
勉強不足で受験本番を迎えないためにも、早いうちから勉強することが重要です。
受験勉強を早く始めるメリットとデメリット
ここでは受験勉強を高校1年など早い時期から始めるメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 志望大学・学部・学科の選択肢が広がる
- 早いうちから勉強することで勉強習慣が身につく
- 各教科の基礎固め、苦手克服をコツコツできる
各科目万遍なく勉強を進めることで、科目数の多い大学・学部の受験も選択肢に入れることができます。
デメリット
- 勉強のモチベーションが続かない
- 部活動やアルバイト、遊びに忙しい
受験本番までだいぶ先のため、勉強に本気になれない、周りに流されてしまい勉強時間を確保できないなどが考えられます。
高3の春から始めると後悔する?
ベネッセ教育研究所が行った「大学生の学習・生活実態調査報告書」によると、大学受験の対策を始めた時期として、高校3年生が約55.6%と圧倒的に多くなっています。
これは部活動が落ち着いた3年の春や夏から勉強をスタートしているとも見て取れるでしょう。
しかし高校3年の春から始めた受験生の約4割が勉強のスタート時期として遅かったと後悔しているというデータもあります。
「もっと勉強しておけばよかった」と後悔しないためにも、高校3年生になる前から受験勉強を始めることが大事ですね。
受験勉強はいつから何をするべきか
「大学受験に向けた勉強は高校生活の早いうちから始めた方がよいことはわかったが、各学年でどういったことを勉強すれば良いのかわからない」
ここではそんな悩みにお答えします。
高1の過ごし方
この時期はまず、国語、数学、英語、理科における各分野の基礎固め、分からないところをなくす作業を行いましょう。
基礎がおろそかになっていると、受験直前でも「思ったように点数が伸びない」といった事態になりかねません。
各大学が出題する問題に対応するためにも、早いうちから土台固めをしておくことが大切です。
また勉強を行いつつ、自分の得意科目や好きな科目、苦手科目や嫌いな科目も把握できるといいでしょう。
2年次以降に行われる文系・理系コースの選択、具体的な志望大学・学科・各部を絞り込んでいく際に活きてきます。
高2の過ごし方
1年次と同様に勉強の基礎体力をつけていきましょう。
得意科目は伸ばしつつ、苦手教科・分野の克服に努めましょう。
この時期に基礎をおろそかにすると後々自分の首を締めることになります。
また志望大学、志望学科をより明らかにしていきましょう。
何も一校、一学科に絞り込む必要はありません。
目標を定め、実現するためにはどういった勉強が必要か、計画立てて勉強することで、ライバルより一足早く勉強できることになります。
高3の過ごし方
いよいよ受験本番を迎える3年生は、時期ごとに細かく解説します。
春~夏(~8月)
夏休みまでに高校で習った科目の基礎固めは終わらせておきたいところです。
秋以降の受験勉強シーズン突入に乗り遅れないよう、受験に必要な科目の「基礎問題を解ける知識を身に付ける」「苦手分野をしっかり復習する」といったことを行いましょう。
また、長期休みなどを利用しオープンキャンパスなどに参加する、親や学校の先生、塾の先生に相談するなどを通じて、志望大学、志望学部を決定しておきましょう。
秋~冬(9~12月)
この時期からは過去問や受験専用の問題集を解き、応用力を養っていきます。
その際、ただ過去問を解くのではなく、なぜ間違えたのか、何が理解できなかったかを丁寧に確認していきましょう。
答えを丸暗記しても試験本番ではまったく役にたちません。
そして、むやみやたらに参考書や問題に手をつけるのではなく、自分の志望大学・学科の過去問、精選問題集を繰り返し解き、血肉にしていくことが大切です。
受験期(1月~)
年があけるといよいよ受験がスタートします。
これまでやってきたことを継続しつつ、受験科目の各分野で理解の抜け漏れがないか、塾などが提供する直前対策講座もうまく活用しながら、勉強を進めましょう。
そして勉強も大事ですが、体調管理も合わせて行うことをお忘れなく。
おすすめの参考書
いざ勉強を始めようとした際にぶつかる参考書問題。
実際には塾の先生に相談して決めた、先輩に聞いて決めたという方が多いと思います。
今回は現役教師の視点から、受験勉強に役立つ参考書をピックアップして紹介します。
文系科目(国語、英語、社会)のおすすめ参考書
古文を読むのに欠かせない単語を語源から解説しており、イラストも多く親しみを込めて読むことができます。
またゴロ合わせがあるのも暗記に助かるポイントです。
この本1冊で文法、イディオム、会話表現、アクセント・発音といった大学受験でよく問われる分野をカバーできます。
長文問題を解く基礎固めとしても使えます。
カタカナ用語が多くとっつきにくい世界史を物語のような語り口調で説明され、豊富なイラストや図と相まって、楽しく学べる一冊です。
内容量も充実しています。
理系科目(数学、理科)のおすすめ参考書
基礎固めの段階から難関大学対策まで利用できるシリーズ本です。
書籍は分厚いですが、解説も丁寧に書かれており、腰を据えてじっくり勉強することで確実に力がつきます。
基礎から応用まで1冊でカバーしているほど内容量は充実しています。
「ていねいに、正確に、美しく」をモットーに作成された図は非常に見やすく、ただ文章を読むより理解が深まるよう、工夫された構成となっています。
大学の理系学部で学習するような内容が分かりやすく丁寧に掘り下げられていて、この1冊があれば全て疑問が解決できます。
まとめ
実際に生徒指導をしている観点から、受験勉強の開始時期、各学年での勉強の仕方を紹介してきました。
あとはこれらを実行に移し、継続できるかが重要です。
自分ですべてコントロールし勉強できる人もいるでしょうが、強い意思をもって目標に突き進むのは至難の業といえるでしょう。
そこで活用をおすすめしたいのが、「オンライン塾」の活用です。
大学受験勉強にはオンライン塾がおすすめ
オンライン塾を有効活用することにより、教育のプロの意見を取り入れながら学習計画をたて、自分のペースで実行に移せます。
そして、カウンセリングサービスや授業を通して、学習がうまくいっているか、改善点はどこかなどを一緒に確認し、より良い勉強ができるようになります。
自分の目標とする大学合格に向け、オンライン塾を検討してみてはいかがでしょうか。