「勉強しなきゃいけないけどやる気が起きない…」そんな気持ちの波に悩まされている高校生はたくさんいます。
常に勉強に対してMAXのモチベーションを持って臨める高校生は少ないです。
しかしやる気が出ないからと言ってやらないわけにはいきません。
そんなときには「やる気を引き出す方法」を使って、無理矢理にでもやる気を出しましょう。
この記事では、高校生が勉強する気が起きないときに必ずやる気を出すための具体的な方法をご紹介します。
やる気が出なくて困っている高校生は、自分に合ったやる気の出し方を見つけてください。
勉強前のルーティンを決める
気持ちが向くのを待っていては、なかなか行動に繋がらないケースも多いです。
そんな場合は勉強前のルーティンを決めておくと、スムーズに勉強に入りやすくなります。
- やる気は起きないけどとりあえず机に座る
- 髪を結んで水を飲んだらペンを持つ
- 机の上を片づける
- 筋トレをして深呼吸をしたら勉強を始める
- 自分の好きな香りのアロマを焚く
自分なりのルーティンを作って繰り返していると、次第にルーティン→勉強モードになっていきます。
習慣化されれば、ルーティンをすると勉強をしなければ気が済まなくなりますよ。
他にもおすすめのルーティンを紹介します。
- 一点を見つめる
これは心理学の世界で集中力をUPさせるために使われる方法です。
勉強に集中できないときは目線があちこちに泳ぎがちになります。
ノートの隅に●←こんな丸を書いてみてください。
そして1~2分間ずっとこの点を凝視します。
これで泳いでいた視線が固定され、集中力を高めることができます。
- 勉強前に2分間運動する
勉強を始める前に最低2分運動するだけで脳が活性化される可能性があるという研究結果があります。
スウェーデンのヨンショーピング大学の研究で、運動することで学習能力や記憶力が向上するということです。
2分なら勉強前の準備運動くらいの感覚で、ルーティンにもしやすいのでおすすめです。
勉強をするメリットを知る
ただひたすら勉強をこなしていると勉強するメリットを見失ってしまうこともあります。
親がうるさいから、やっておかないと赤点をとってしまうから、という後ろ向きな動機ではなかなかやる気も起きません。
勉強に前向きに取り組めるようになるには、勉強のメリットを知ることがおすすめです。
- 将来できることの選択肢が増える
- 自分に合った仕事や生活を選べる
- 世の中の仕組みを理解できる
- 志望校に合格できる
- 志望校で理想の大学生ライフを送れる
- 定期テストで高得点が取れて推薦がもらえる
勉強をした先にいる「成功した自分」を想像してみてください。
現在勉強している内容をそのまま将来使うわけではありません。
けれど決して無駄なことではなく、勉強を通して思考力や情報処理能力が確実に身についています。
メリットを再確認して、勉強へのやる気を引き起こしましょう。
逆に勉強しないとどうなるかを考えてみるのもよいです。
- 今やらないと志望校に合格できない
- 手を抜いたら推薦に評定が足りなくなるかもしれない
- 浪人したらもう1年頑張らなければいけない
こんなネガティブなイメージな意識も、やる気を出すことにつながりますよ。
勉強を妨げるものを遠ざける
環境を整えることはとても重要です。
- 休憩と言いつつスマホをだらだら1時間見てしまった
- 少しだけのつもりが部屋の片づけを始めてしまった
こんな経験はないでしょうか?
スマホ・漫画・ゲームなどは気軽に手にとれてすぐに見始められるものです。
頑張ったからと言って手を伸ばしてしまったが最後、つい長時間没頭してしまいがちです。
そもそも勉強は目を多く使うので、目を使った休憩はしない方が〇。
スマホで勉強をする場合以外は、家族に預かってもらったり押入れの奥にしまいこんでしまったりするのがおすすめです。
勉強に関するものであっても今勉強している教科以外のものは、なかなか集中が途切れる原因に。
お菓子や趣味のものも視界の外に移動させましょう。
また、部屋が散らかっているときも集中力が切れやすいです。
整理整頓ができていない人は、まず部屋の掃除からした方がよいですね。
ただ、小さい兄弟がいたりして自宅ではなかなか勉強に集中できないこともあります。
そんな場合は図書館・自習室・カフェ・ファミレス・自治体が提供している自習スペースなどを活用して、無理矢理勉強に集中できる環境を作りましょう。
実現可能な目標を立てて貼る
高校生の最終的な目標の多くは次のどちらかでしょう。
定期テストで点数をとる
志望校に合格する
これらは最終的なゴールですが、このゴールは少し遠くてなかなか今の勉強とのつながりが実感できません。
最終的な目標はそのままに、まずは小さな目標を立てましょう。
- 英単語を20個完璧に覚える
- 次のテストで平均点+10点とる
- 数学の基礎問題だけ終わらせる
- 15分で問題集の1ページをやる
などすぐに実現可能な目標をいくつも立てて成功していきましょう。
目標をクリアしていくことで、「自分はできる」の気持ちが強くなっていき自己肯定感が上がります。
高校での勉強は中学よりも一気に内容が多くなります。
そのため「あれもやってない」「これもやってない」とやっていないことばかりに目が向きがちに。
ネガティブな気持ちのままだとやる気も起きないので、やったことを積極的に数えていきましょう。
成功体験を積み重ねることで勉強にポジティブに向き合え、やる気も出やすくなりますよ。
そして目標は心の中だけで立てるのではなく、見えるところに貼っておきましょう。
一覧にして壁に貼っておいてもいいですし、付箋で貼ってやったものからはがしていくのもいいです。
いずれにしても目に見える形にすることで「こんなにやった!」と実感が湧きやすいですよ。
壁に目標を貼るときの注意
目標を壁に貼っておく人は多いですよね。
志望校や勉強の最終目標は高めに設定していると思います。
勉強していく中でそれに近づいていきますし、低い最終目標では自分が伸びる可能性もつぶしてしまいます。
しかし壁に貼る目標は「○○大合格」「A判定」などの書き方はあまりおすすめできません。
とくに勉強がうまくいっていないときに、この目標が自分を苦しめてしまうことがあるためです。
高い目標を見える位置に貼っていると、今の自分との差を感じてしまい「やっぱり自分にはできないかも…」とネガティブモードになってしまうことがあります。
壁に志望校の目標を貼るときは、志望校の写真などがおすすめ。
春になったら自分がそこにいるんだ!とイメージできるのでポジティブな感情が湧きやすいです。
「自分ならできる!」と前向きになれる一言を添えるのもおすすめですよ。
苦手科目を勉強したらご褒美
苦手科目を勉強するときはどうしても勉強に気持ちが向きません。
どうしてもやる気が出ないときには自分にご褒美を用意するのもおすすめです。
- 問題集を4ページ終わらせたら好きなお菓子を1つ食べられる
- 1日の目標が達成できたら、短縮した時間の分だけSNS
- 古文単語を30個覚えたら好きな音楽を15分聞く
苦手科目でも達成した先にご褒美が待っていると思えば、やる気に繋がります。
ご褒美があればゲーム感覚で目標をクリアしていけるのも良いですね。
ただし30分勉強をしたら1時間ゲームができるというようなご褒美はおすすめしません。
ご褒美の方が多い上、ゲームなどはやり始めるとなかなか止まらず結局ダラダラと続けがちだからです。
ご褒美は時間を決めてサクッと終わらせられるものがおすすめですよ。
気分転換方法を決める
勉強に集中できない状態で無理に机に向かっても、なかなか勉強ははかどりません。
そんなときは一度勉強から離れてみると、気分がリセットされてやる気が出ることがあります。
- ラジオ体操をする
- 家の周りをジョギングしてくる
- 瞑想する
- 外の空気を吸いに行く
- 仮眠する
- 好きな音楽を聴く
自分の好きな方法でいいですが、スマホやゲームはおすすめしません。
ついダラダラと続けがちな上、スマホやゲームなどの画面を見続けると目も脳も疲れてしまいます。
ただでさえ勉強で浸かれる目や脳を気分転換の時間に疲れさせるのはおすすめしません。
短時間でサクッと終わらせられる気分転換方法を探してみましょう。
上記の他に、いつもと違う場所で勉強してみるのもおすすめ。
いつも図書館で勉強しているなら、カフェやファミレスで勉強してみたり、オンラインの自習室を使ってみたりしましょう。
自分のやる気と上手に付き合おう
やる気が出ないからといって、やる気に負けてはいられないのが高校の勉強です。
やる気に左右されてやらなかった分は全部自分に返ってきます。
勉強のやる気を出すためには、自分のやる気スイッチを探してあげましょう。
自分のやる気を自分でコントロールする方法を見つけて、モチベーションに左右されない勉強を目指してください。