学校の成績をあげる方法

成績が上がらない原因7選!高校生が成績を上げる方法を現役教員が教えます

成績が上がらない理由7選!現役教師が解説

頑張れば頑張った分だけ成績が上がるかというと、勉強はそんなに甘いものではありません。

特に高校生になって成績が上がらなくなったというケースは多いもの。

高校の勉強量は中学の5~10倍と圧倒的に多くなると言われています。

もちろん難易度も上がり、今までしてきた勉強法では通用しなくなることが多いのです。

高校生になって頑張っているのに成績が上がらないと悩んでいる人は、頑張り方が間違っている可能性があります。

この記事では、頑張っただけで終わってしまう高校生のために、成績が上がらない原因をご紹介します。

この記事がおすすめな人

  • 高校生になって成績が上がらないと悩んでいる
  • 勉強してるのにいまいち成績に反映されないと感じる
  • きちんと成績につながる勉強法が知りたい

ノートまとめで成績は上がらない

ノートまとめ

習った内容を整理するためにノートまとめをしよう!とノートまとめに時間を割く人がいますが、これはおすすめできない勉強法。

ノートまとめは無意味だ!とは言いませんが、ノートまとめは時間がかかる割には効果が小さい勉強法です。

きれいにまとめようとすればするほど、それは内容理解ではなくノートデザイン。

内容を整理してインプットするなら、1からノートを作るのではなく教科書を読みましょう。

教科書は教育のプロがつくったもの。

これ以上ないくらいわかりやすくまとめてあります。

そこに自分で書き足していけば、さらに情報が集約できてもっといいですね!

ちなみにノートまとめが好きな人は、授業中にとるノートもこだわりがち。

授業のときに何色もペンを使っていないでしょうか?

ペンを探す時間に手間取って先生の説明を聞き逃していないでしょうか?

思い当たる人は、まずペンの色を黒・赤・青の3色に減らしましょう。

映えないノートほど成績UPにつながりますよ。

ハイレベルな教材では理解に繋がらない

ハイレベル教材では理解につながらない

受験では最終的に志望校レベルの問題が解ける状態を目指します。

しかし、現在の学力レベルに合わない教材を使うのはNG。

「自分はこのレベルの問題が解けるようになるんだ!」と意気込んでみても、レベルが合っていなければ解くのも理解するのも時間がかかります

参考書に載っている言葉をまた別の参考書で調べて、結果多くの時間を使ってしまうことに。

もし、問題に時間をかけたことを「あー今日もこんなに難しい問題にチャレンジして頑張った!」と勉強した気になっているならさらにNG

実際には1問に1時間もかかって効率が悪いのに、間違った達成感を感じているだけです。

頑張っているのに成績が上がらない人の中には、基礎が固まっていないケースが多いです。

基礎を理解していない状態で問題を解いても、問題が解けるかどうかは運のようなもの。

少し出題の仕方が変わっただけですぐに解けなくなります。

基礎に不安があれば、教科書から理解しなおすのが近道です。

もし参考書の問題を理解するのに時間がかかったり、全然正解できないならまず参考書のレベルを1つ落としましょう

学習効果が最も高くなる正答率は85%言われています。

この数字を参考にしつつ、参考書や問題集を選んでみてください。

できない問題ばかり解かない

できない問題ばかり

成績を上げるためには できない→できる に変えなければいけません。

そこで自分が間違えた問題にだけ集中して「解けるようにするぞ!」とガッツがあるのはいいですが、この勉強法ではすぐに疲れてしまいます。

できない問題ばかり解いていると「こんなにできない問題がある」「やっぱり自分はまだまだだな…」と気持ちは下がっていくばかり。

この状態では自分を肯定する気持ち、自己肯定感は下降一直線です。

自己肯定感は勉強に取り組む際のモチベーションに大きく影響するもの。

自己肯定感が高いほど成績には好影響です

自己肯定感を高めるには、できないことばかりではなくできることにも目を向けましょう。

「できる問題をまた解いて意味あるの?」と思うかもしれません。

できる問題を解く意味は大いにあります。

もちろん自己肯定感を上げることにもなりますし、より学力の土台を固めることにもなります。

できると思っていた問題でも何度も繰り返さないと確実に忘れていきます。

すでにできる問題の中に、1つ上のレベルの問題の手がかりが見つかることもあります。

できる問題も繰り返すことで、学力の土台はどんどん強くなります。

土台がしっかりすれば成績の伸び率も上がりますから、ぜひ無駄なんて思わずにできる問題も解いてください。

解ける問題を増やすことを考える

解ける問題を増やす

解ける問題を増やせない学習には3つのパターンが考えられます。

解ける問題しか解かない

1つは先ほどとは逆で、解ける問題しか解かないパターン。

解けない問題が出てくるとあきらめて答えを写したり、そのままにしたり

一応勉強はしているので、頑張っている感はあるのですがなかなか成績は上がりません。

解けない問題もほどよくチャレンジしながら、できる部分を増やしていきましょう。

解いたら解きっぱなし

できない問題をできるようにする作業が復習です。

復習が苦手な人はたくさんいます。

問題を解いているときは気分も乗ってどんどん解くのですが、間違った問題を放置したり、解説を読んでできた気になって終わるパターンが多いです。

たくさん問題を解いたから成績があがるわけではありません。

解説を読んだら、すぐに解説を閉じ、読んだとおりに解けるかやってみる。
知識問題なら教科書や参考書で、間違えた場所の関連知識を読む。
そして日を置いて再び解く。

解きっぱなしにせず、復習にも十分な時間を割いてみましょう。

アウトプットが少ない

全教科に共通する基本的な勉強の流れはインプット→アウトプット。

どちらも大事で偏ってはいけません。

インプットは教科書理解や暗記作業のことで、頭に知識を整理しながら入れます。

これだけでわかった気になってていないでしょうか?

実際は、アウトプットつまり問題を解く作業をしなければ、実践力がつかずテストでは得点につながりません

もちろん知っているだけで解ける問題もありますがそれはごくわずか。

インプットが多い人は、アウトプットも大事にして下さい。

周りも頑張っていることを理解する

周りも頑張っている

よく生徒同士の「全然勉強してなーい」なんて会話を耳にします。

テスト前は「昨日勉強してないでYouTube見ちゃった」などの会話のオンパレードです。

けれど、案外みんなちゃんと勉強しているもの

学校でおしゃべりばかりで全然勉強していないように見える子だって、家では努力しています。

そんな周りの頑張りに気づかずに、「なんだみんな勉強してないなら自分もいいや」とラクな方に流されてしまっては、自分1人だけ痛い目を見ることになりますよ。

もし周りが勉強していないように見えてもこう考えてください。

周りが勉強していなくても自分には関係ない

みんな本当は頑張ってるんだから、自分だけ取り残されないように頑張らなくちゃ

こう考えられればもし友達が本当に勉強していなくても、自分にとってはプラスになります。

みんながこっそりと頑張っている中、自分もどこかで頑張らないと一歩前には出られませんよ。

睡眠時間を削っても成績は伸びない

睡眠時間を削ってもダメ

睡眠時間を削ってまで勉強してるのに!と思っている人は、かえって勉強効率が悪くなっている可能性大です。

勉強において睡眠は非常に重要。

十分に睡眠時間を確保することで、勉強効果は大きく変わります。

きちんと寝ることは勉強に次のような嬉しい効果をもたらします。

脳の疲労回復

勉強を頑張っているとき脳はフル回転していますし、人が活動しているだけで脳は常に動いています。

睡眠をとると、身体はもちろん脳も休むことができます。

きちんと休ませた分だけ疲れが残らず、また起きた時に脳がフル回転できるようになるのです。

睡眠中に脳の情報が整理される

暗記ものは寝る前にやるのがいいというのは一度は聞いたことがあるでしょう。

寝ている間に脳内の情報は整理され、記憶が固定されます。

逆に睡眠時間が十分でないと記憶が固定されず、前日必死に覚えた内容がうまく身につかない恐れが出てきます。

もし睡眠時間が短くなってしまうという人は、昼寝を活用するのもおすすめ。

起きているときに脳をMAXで働かせるためにも、せっかく勉強した内容を身につけるためにも、十分な睡眠をとりましょう。

勉強時間確保のために削るのは、まず睡眠以外の時間から考えてみてください。

自主学習で伸びるのは限られた範囲

自主学習だけではダメ

自主的に勉強に向かえるのは素晴らしいことです。

勉強の大半は自分1人で机に向かう時間ですし、自主学習をしないと成績は上がりません。

しかし、自主学習だけでは伸び続けるのに不十分です。

もっと効率よく成績を上げるためには、先生や塾を利用しましょう。

わからないところは自分で調べて時間をかけすぎるより、先生に聞いた方が効率的でわかりやすいことがあります。

塾の力を借りれば映像授業が好きな時に見られたり、志望校合格のためにもっといい勉強法を教えてもらえることがあります。

冒頭に高校での勉強量は中学の5~10倍になると書きました。

この勉強量を「とにかく頑張る!」と気合だけでこなそうとするのは難しいでしょう。

忙しい高校生や無駄な時間をなくして効率的に勉強したい高校生には、オンライン塾という選択肢もおすすめ。

家にいながら塾のサポートが受けられるので、成績の上がる勉強方法についても具体的にアドバイスをもらえるはずですよ。

頑張った分だけ報われてほしい…だからやり方を見直そう!

頑張った分だけ報われよう

厳しい言い方をすると「結果は出なかったけど頑張ったね」と努力を認めてもらえるのは中学生まで。

高校生になったらきちんと「結果が出る勉強」をしなければ、単位を落としたり大学に受からなかったりする可能性があります。

「頑張ってるのに成績が上がらない」と感じた今がチャンスです。

徹底的に今の勉強法を見直して、頑張った分だけ伸びる勉強をしていきましょう。

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